OCTリカレント生 特別講座開催「市長のまちづくりの仕事と建築の可能性」倉田哲郎 前箕面市長
OCTリカレント生対象 2020特別講座が、令和3年2月2日OCT6号館621教室で、対面講義と質疑応答形式で開催されました。
講師:倉田 哲郎 先生(株式会社 アルファ建築設計事務所 上席部長 前箕面市長)
テーマ:市長のまちづくりの仕事と建築の可能性
本講義は、リカレント生21名が参加して本校の吉田先生の進行で2時限行われ、前半:対面講義、後半:質疑応答&ディスカッションが行われました。34歳の全国最年少の箕面市長であった三期12年を振り返り、自分の仕事として建築への道を辿った経緯も語られました。
阪急箕面駅の改札前に壁を造って人の流れを変えようとした時、飲みながら同年代の建築家に語ったことが真に現実の提案となり施行されて、商店街への導線が形成され見事に成功した事。これが後に建築を目指す切っ掛けになったのでしょうか?その時の建築家が、校友会 常任理事&本校講師の木村貞基氏であり、今まさに建築を共にする同志でありました。
建築にまつわる行政施策として、日本初の立地適正化計画(居住誘導区域・都市機能誘導区域)の策定をされ、都市計画道路の決定プロセス、防災のまちづくりについて事例をリアルに語っていただきました。まちづくりや都市計画では「未来」に向け想像してリアリティーをもって行う事。今までの常識を捨ててどこまでを想定するかでリアリティーに繋がると力説されました。
また、長年眠ったままの北大阪急行線延伸計画を実行に移した立役者としての苦労の中で、箕面船場阪大前駅においては、PFI(民間の資金と経営能力・技術力を活用し、公共施設等の設計・建設・改修・更新や維持管理・運営を行う公共事業の手法)による事業展開についての面白話。
箕面萱野駅においては、国道(新御堂筋)の上に掛ける橋を陸橋ではなく、道路(市道)として立体交差であることで許可を取得、また河川を渡る陸橋も2重橋仕様となっているが、下が道路で上はそれの屋根であるとの概念で許可を取得し、発想の転換をした結果であったことの話。
建築設計の仕事は、コンセプトを形にする(決めていたものを具現化する)というものであるが、これは全ての仕事に共通する概念であると締めくくられました。
後半では本校講師の木村貞基先生と吉井歳晴先生も加わり、学生からの質疑応答形式を取りながらディスカッションを行い、活発な意見交換の中で諸先生からは、今後とも取り組まなければならない課題や情報提供等が行われ、学生たちの新たな一歩に向けて有意義な時間であったと思います。
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