7月23日は「夏の土用」の「丑の日」です。なぜ「土用の丑の日」に鰻を食べるのか?
OCT校友会 北九州支部 伊藤 捷治支部長より投稿いただきました。
明日7月23日は「夏の土用」の「丑の日」です
なぜ「土用の丑の日」に鰻を食べるのか?について
夏の土用(今年は7月20日~8月6日)の丑の日に鰻を食べると夏を乗り切るのに良いと言われています。(土用は各季節の終わりの18日間です)
夏の土用は夏の中でも一番暑い時季、その土用に万葉(まんにょう)の昔から夏痩せに良いとされた鰻を食べることは理にかなっていて良いのですが、では、なぜ丑の日なのか。
それは、江戸時代、平賀源内さんが知り合いの鰻屋に頼まれて「土用の丑の日に鰻を食べると暑さ負けしない」と宣伝文を書いた事で、大流行したと言われています。
ではなぜ、平賀源内さんは丑の日にしたのか、これからは、平賀源内さんが陰陽五行説に精通し、江戸の庶民もほとんどが、陰陽五行説の知識が有ったと言う事が前提ですが、(江戸時代中期は庶民も、易・陰陽五行説等の基礎的なものは常識だったと思います)
夏の土用は、羊の月(旧暦六月)の火気(四月・五月・六月が火気)の相生(火生土)によって最高に強められています、その夏の土用を乗り切るには、水気の相剋(水剋火)によって、火気を弱めようとした、そこで同じ土用がある水気の丑の月(旧暦十二月)をと考えても、月の移動は出来ない、だから「丑の月」の丑を日に執って、その呪い(まじない)?の日を「未の月土用丑の日」としたと考えられます。
そして、丑の「う」ので始まる、水気の物を食べることで、火気を弱め、暑気払いをしようとしたのではないでしょうか。
では、何を食べるか、牛(丑)が良いが江戸時代牛は食べられない、そこで同じ音の、「う」、で始まり水の中の生き物で色も水気の黒、外見もヌルヌルしていかにも水を思わせ、栄養価も高く、昔から食べられている鰻に理由付けしたと考えられます。
平賀源内さんは鰻屋に頼まれたから、鰻、であって、うどん屋なら、うどん、だったかもしれません、ようは、「う」、ではじまる水気の食べ物ならなんでもよく、うめ、うり、うどん、等、「う」の付く物を食べると暑気当たりしないと言われた地方も有ったようです、現代なら牛肉の方が手軽に食べられ、水気を考慮するなら「牛乳」が一番かもしれません。
そこで、土用の丑の日には「牛乳(うしにゅう)」を飲もう、でどうでしょうか、
鰻よりは随分と手軽ですよ。
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