1月3日は「旧暦十二月一日」です。「師走(しわす)」由来について
1月3日は「旧暦十二月一日」です。
旧暦十二月の和風月名は「師走(しわす)」(しわす)を「師走」と書く由来については、色々な説があります。
十二月は一年に終わりで、皆忙しく、師匠といえども趨走(すうそう)(ちょこちょこ走ること)する、というので「師趨(しすう)」となり、これが「師走」となったとするのが一般的な説です。
また、師走の「師」は法師のことで、十二月には僧を迎えて経を読ませる風習があったので、師がはせ走る「師馳月(しはせづき)」であり、これが略されたものであると言う説もあります。
また、「としはつるつき」または「としはするつき」の訛りだと言う説もあります。
現代では、「歳極(としはつ)の略転とか、あるいは万事、為果(しは)つ月の意味。又は、農事終るの意味か」と言う説もありますが、「語源不詳、『師走』は当て字」とするのが、納得がいくようです。
別の話ですが、
1月12日は「冬の土用の入り」です、2月4日の「立春」の前日までの17日間が「冬の土用」です。近頃では「夏の土用」しか話題になりませんが、季節の変わり目の、立春・立夏・立秋・立冬の前17~20日間が「土用」です。立秋の前の18日間が「夏の土用」です。
「土用」は「陰陽五行説」に基づいています、いわゆる「木・火・土・金・水」です。
五行説では世の中の全ての事象は「五行」に含まれ、全てが「五行」に配当されるとされています。
ここでは、色だけにしますが、・青(緑)色が木気 ・赤色が火気 ・黄色が土気 ・白色が金気(*1) ・黒(紫)色が水気 と言う配当になります。
季節に配当すると、春が木気 ・夏が火気 ・秋が金気 ・冬が水気 これに色を合わせると、青春・朱夏・白秋・玄冬となります。
では「土気」はどこにいったのか、それは、四季の終わり、春夏秋冬の90日から最後の18日が「土用」に割譲されている形になっています。
季節は陰の冬から陽気発動の春へ、春から盛陽の夏へ、夏から陰の萌す秋へ、秋から万物が枯死する極陰の冬へ循環します。
冬は唐突に春になるのではなく、春もまた直ちに夏に移るのでは有りません、そこで、各季節の間にいずれにも属さない中間の季(とき)があり、それが各季節の季(すえ)におかれた18日間の「土用」です。
「土用」の責務は季節の循環の促進にあります。
「土気」の作用の特色は万物を土に還(かえ)す死滅作用と同時に万物を育みそだてる育成作用、その両義性にあります。
「土用(土気)」の効用は強力な転換作用にあり、死すべき季節を殺し、生まれるべき季節を育む、それによって一年は順当に推移しているのです。
そこで、「五行説」を信じるなら、「黄色(土気)」は気を付けて使わないといけません。元気で調子の良い時は延びるのでしょうが、弱っている時には、叩かれるかもしれません。(アニメ「もののけ姫」の「シシガミ」の様な存在だと思えば近いかもしれません)
もちろん、「水気」の人は、五行説の「相剋」に当たりますので、避けたほうが良いとおもいます。ついでに五行を方角に配当すると、木気が東 ・火気が南 ・金気が西 ・水気が北で、土気は中央です。
蛇足
金気の「金」は黄金の「金」では有りませんし、ましてや金銭ではありません。私は、その色と木を切ると言う事から「鉄」だと思っています。
OCT校友会 北九州支部 伊藤 捷治さんより
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